早期リタイア3年生+n

早期リタイア3年生(+n)

ギリ40代でリタイアした元会社員。今は限りなく無職にちかいフリーライター。投資も少し。

税金も払える期待の新人ファミペイ ただし現状ではnanacoに負ける

 Pay系サービス記事の4本目は、微妙な期待の星「ファミペイ」です。

 

 サービス開始当初、登録エラーを吐きまくって顰蹙を買いまくったファミペイ。本来なら炎上モノですが、最大手7Payの敵失ですっかり「なかったこと」のようになっています。*1

 

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 さて、そんなファミペイですが、はっきり言えばイマイチです。使える店舗はファミリーマートのみ、銀行入金もできずカード入金はファミマTカードのみ。送金機能も有していませんし、出金もできません。

 

 現在はキャンペーンで入金額に対して10%、ファミマTカード利用者には15%を還元しますが、これは7月中だけで、最大1人2000円または3000円の上限も設けられています。それ以降の還元率は基本0.5%ですから、PayPay(3%)や還元率の高いクレカ+Kyash(例えばREXカードと組み合わせれば3.25%)で支払った方がトクです。

 

 先日のPayPayに関する記事で書いたように、QRコード決済をはじめとするスマホ決済のポイントは3つ。

  1. 利用店舗が多い、よく使う店が対応している
  2. ポイント還元等のメリットがある
  3. 還元されたポイントが使いやすい、あるいは現金化しやすい

shinnox.hatenablog.jp

 

 つまり、現金のように使える場所が多く、さらに還元率が高いものを選ぶのが合理的です。そう考えると、ファミペイを継続して使う理由はほとんどありません。 

 

税金を支払える強みと将来への期待

 それでも僕は、ファミペイにはちょっと期待しています。それは「代行収納」に対応していること。nanaco同様に、固定資産税などの支払いに使えるのです。

 

 下記はファミペイで買えるもの・買えないものの早見表(19年7月版)の一部。下の方に「代行収納(税金等)とあり、「◯ 」と表記されているのが分かります。なお、「※2」は「一部支払不可のものがあり、レジで判断される」との注記です。

 

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 FamiPayボーナスやショッピングポイント(Tポイント)は付与されません。また、代行収納には1件あたり10円相当の還元を受けられる、との説明もありますが、この対象となるのは「※1」の電気代・ガス代・水道料金等のみで、税金は対象になりません。

 

 僕は実際に固定資産税をファミペイで払いました。現金で2万円をチャージし、妻と2人で2期分を支払ったので、2000円×2=4000円相当が8月中旬に戻ってくる計算です。

 

shinnox.hatenablog.jp

 

nanaco無き後、税金はファミペイで?

 ファミペイに「ちょっと期待している」というのは、nanacoに対する将来性への不安の裏返しでもあります。セブングループは、購買情報を取り切れないnanacoをやめて、将来的に7Payへ移行させる方針です

 7payの開始後、グループの決済サービスは現在提供する電子マネーサービス「nanaco」から、7payへと軸足を移す。「(nanacoカードの)発行枚数は6000万を超えるが、収集できている顧客情報にばらつきがある。名寄せもできていない。顧客を把握することが難しい」(セブン&アイ・ホールディングスの後藤克弘副社長)のがその理由。引き続きnanacoも提供し、他社が提供する既存の決済手段を排除する意向はないが、グループとしては顧客との関係性の強化を狙い、7payへと収れんさせる。

 

 つまり、いずれnanacoはなくなる可能性が高いわけです。でもって、7Payは代行収納に対応していませんので、これまでのように(わずかですが)おトクに税金を支払う手段としては使えません。

 

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 こういう流れもある中で、ファミペイは希少な代行収納対応のスマホ決済サービスとなっており、nanacoの後釜となる可能性があるのです。

 

 もっとも、現状ではnanacoにまったく勝てません。入金に対応するのがファミマTカードのみで、かつポイントがつくわけでもない模様。今後、対応するクレカが増えず、かつチャージでポイントがつかないようなら、ファミペイはほとんど役に立ちません。nanacoを最後まで使い倒すしかないでしょう。ですが個人的には、他社のPay系サービスとの対抗上、何らかの手を売ってくると期待しています。他社クレカチャージは絶対に考えてるはず。*2

 

 もう一つ期待できるのが、他社のポイントサービスとの連携。11月から「Tポイント」「dポイント」「楽天ポイントカード」とアプリ内で連携して使えるとのことで、他社ポイントをチャージできるようにするものと思われます。

 

 今後、同一グループのユニーやドンキホーテなどでの利用や、送金アプリのpringとの連携で銀行入金を可能にすることなども公表しています。少なくとも、現状よりは使いやすくなるはず。まだ未完成感のあるサービスですが、設計に不安のある7Payよりも伸びる素質はありそうと感じています。

 


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*1:誰か取材に行って記事書かない?すごく読みたい

*2:考えてなかったら無能