7Payのやらかしもあって、Pay系サービスの勢いに陰りを感じる今日このごろ。こんにちは、セミリタイア初心者 しんの(@shinnox2)です。
各社ともにキャッシュバック施策で一気にユーザーを取り込み、「一強」を狙ってきたわけですが最終的に体力勝負の消耗戦になりました。今のところ、サービスの設計と圧倒的な営業力でPayPayが一歩抜きん出たように感じます。さすがソフトバンク系は強いですね。*1
個人的にはPayPayとファミペイを残し、他のPay系サービスは残ったポイントをどうにかして使った後はサヨウナラかなと思っています。いろいろと楽しませてくれてありがとうございました。
「閉じた」Pay系サービスはいらない
Pay系サービスを使う上でのポイントは3つあります。
- 利用店舗が多い、よく使う店が対応している
- ポイント還元等のメリットがある
- 還元されたポイントが使いやすい、あるいは現金化しやすい
1と2については多くのPay系サービスが頑張っていますし、利用者が還元ポイントを目当てに対応店舗を探すという行動も促されるため、大きな問題にはなっていないかなと思います。僕も最近はドラッグストアに足を運ぶ回数が増えました。ちょっと離れた店舗は精肉や野菜も扱っていて、妻が「豚のハツがある!」と喜んでいました。おいしかったです。
一方で、3の「還元されたポイントが使いやすい」「現金化しやすい」はサービスによって大きな差があります。理由は後述しますが、最も将来性がありそうなのがPayPayかなと思います。
PayPayはわかりやすい。将来は出金も可能?
PayPayの残高は、「PayPayライト」(チャージした現金等)と「PayPayボーナス」(いわゆるポイント)の2つで決まります。ですが、ユーザーが意識するのは「PayPay残高」のみ。現在いくら使えるか、という部分にフォーカスしているため、ユーザーが迷うことのないインタフェースになっています。
この画面を見れば、「ああ、あと434円使えるんだな」と子供でも分かります。このシンプルなUIは実によく練られているなと思います。チャージも直感的にできますし、キャンペーンへの動線もうまく作り込まれています。
細かいことですが「着せ替え」もポイントが高い。妻がこれを気に入って、猫の着せ替えテーマを楽しそうに選んでいました。こういう細かな工夫も、継続して使ってもらう上で大きなポイントになります。
もう一つが、獲得したポイントの使いやすさ。店舗で使えるのは当然として、Yahooショッピングやヤフオク等、Yahoo系サービスでも使えます。今秋にオープンするフリマサービス「PayPayフリマ」やeコマースサービス「PayPayモール」でも使えるようになります。
電子マネーの最大のデメリットは、対応店舗でなければ使えないという汎用性の低さ。「お前の金はここでしか使えない」という電子マネーには、誰も魅力を感じないのですよ。サービスが閉じれば閉じるほどユーザーは離れていきます。少なくとも、Yahoo系サービスであれば使える、というのは安心感につながります。僕が大嫌いなTポイントをPayPayボーナスに置き換えていくのも素晴らしいです。よくやった。
また、電子マネーとして入金した残高が、再び現金に戻せるなら不安はなくなります。どういう形になるのかは不明ですが、PayPayは銀行への出金も視野に入れているようで、これも使い続ける上で安心感につながります。
「出勤できる新しい電子マネーを提供予定」とあり、これがPayPayとは別サービスなのか、手数料はどうなるのか、対応する銀行はジャパンネット銀行だけじゃないのか等、いろいろと思うところはあります。まあ今後に期待します。
長くなってきたので、他のPay系サービスについては改めて別記事にします。