さて前回書いたPay系記事のつづきです。今のところPayPayとファミペイを残して、LINE Payやメルペイ、楽天Payなどは削除あるいは放置するつもりでいます。本当は一気に全サービス書くつもりでしたが、LINE Payへの愛がこじれてしまい見切るまでの経緯を書いたら力尽きました。
期待はずれに終わったLINE Pay
実は、一番最初に使い始めたのはLINE Payでした。当時はiPhone 6sだったので非接触系のサービスが一切使えず、どうにかして使えないかと調べて行き着いたのが、LINE Payだったわけです。LINE Payのプリペイドカード(LINE Payカード)をコンビニで入手すれば、チャージした現金をカード払いでき、2%還元されるという点も魅力的でした。
当初はシンプルだったLINE Payは、他Payサービスとの競争激化に伴い迷走していきます。まず最初に、一律2%還元を廃止して利用額に応じて還元率を変えるという「マイカラープログラム」を2018年6月から導入。この時点で小口利用のユーザーのメリットは薄れました。また、LINE PayカードへからQRコード決済へと軸足を移すため、QR決済のみ還元率を優遇するという施策も打ってきました。
わかりにくいマイカラープログラム
このマイカラープログラム導入後、僕はLINE Payの利用をやめました。最低ランクの還元率は0.5%で、使う理由がありません。名称も、「マイカラー」ではなく「ユアカラー」にすべきでした。自分が決められないものを「マイ」という表現にするのが非常に気に入らなかったのです。
その後、LINE Payの仕組みはさらに複雑になり、「LINEポイント」(残高に相当)と「LINE Payボーナス」(ポイントに相当)へと変わっていました。LINE Payボーナスは「閉じた」ポイントで、QRコード決済にしか使えません。先日の還元キャンペーンでも、LINEポイントではなくLINE Payボーナスでの還元となり、さらに19年8月からはマイカラーのインセンティブとして付与されるのは、原則LINE Payボーナスになるようです。
LINEポイントであれば、LINE Payカードを通じてJCBの加盟店で使ったり、Amazonギフト券の購入で使い切ることができましたが、LINE Payボーナスは非常に汎用性が低いのです。
仕組みが複雑になればなるほど、メリットが見えづらくなります。自分が説明できないサービスを人に勧めることはありません。少なくとも、僕は妻に進める気にはなりません。
初見では使いこなせない専用アプリ
ユーザーインタフェースもひどい。専用アプリもやっつけ感があり、チャージしようとするとLINEアプリを起動する仕様。正直、面食らいます。アプリ単体で完結させるくらいの努力はしてほしかった。結局のところ「LINEユーザーがこれだけ多ければ、まあ使ってくれるんじゃね?」的な印象を受けます。
支払い履歴も「すべて」となってるので、全期間かなと思ったら、LINE Pay残高か、デビット支払いか、LINEポイント払いかという「支払い方法」を示したものでした。横にある「直近1カ月」などを選ばないと支払履歴は出てこない。設計者を問い詰めたい。
たぶんPayPayの勢いにあわてて専用アプリを開発しろ、ということになって、とりあえず最短で作り上げたんだろうなという感じがします。そういう姿勢は嫌いじゃありませんが、LINE自体が屋上屋を架すようなサービスでお茶を濁してきているので、ここらで一度、ちゃんとサービスを見直したらどうかなと思います。
*1:そのうち【2019年7月最新】とかつけてみよう。