早期リタイア3年生+n

早期リタイア3年生(+n)

ギリ40代でリタイアした元会社員。今は限りなく無職にちかいフリーライター。投資も少し。

9年の投資でリスク資産は1.7倍になった

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 人生には3つの坂がある。上り坂と下り坂、そして「まさか」だ。

 

 結婚式での鉄板スピーチといわれる「3つの坂」 。人生は予定通りにいかないものだと年長者が送る言葉ですが、人生100年と言われるこの時代、年長者ですら先行きにどんな「まさか」が待っているか分からんと思う今日このごろです。

 

 それはともかく、セミリタイアしてつくづく思うのは、資産の「期待リターン」の当てにならなさですね。

 

 僕のポートフォリオの期待リターンは、かつて6%くらい(たぶん)で現在は3%くらい。ですが、毎年の期待リターンは非常に大きくばらついており、「安定的に3%」なんてまったく実現しそうにありません。

 

 昨日、2011年からの投信のトータルリターンをグラフ化してみて、改めてそう感じました。振れ幅が非常に大きく、最高はプラス35.14%、最低はマイナス12.79%と、めちゃくちゃ上下に揺れています。

 

shinnox.hatenablog.jp

 

 よくあるセミリタイアのシミュレーションでは「期待リターンが年3%で支出は○○万円だから…」的な計算をして必要資産額を見積もりますが、実際のところリタイアしてみると期待リターンの数字は当てにならんなと思います。*1

 

 長期的にみれば、平均リターンは期待リターンの値に収斂するのでしょうね。とすると、ここ10年ほどは市場環境が良かったんだなとも思います。

 

 僕の場合、2011年から2019年までの平均リターンは9.46%。トータルリターンは約45%と満足のいく結果になっています。2017年末に保有資産の一部を売却し、調整後に買い直ししたので実際のリターンは7割プラスと、さらに良好な数字を出しています。

 

(注)投信のみのリターンです。無リスク資産も合わせた資産全体で考えると、平均4.7〜6%くらいと思われます(各年の資産配分を記録してないので正確ではありません)。

 

 現在は平均リターンが想定より上ブレしている状態ですので、今後はやや控えめなリターンの年やマイナスの年もあるのでしょう。「安定的に3%」と考えると資産額のブレに心を折られかねません。本来見つめるべきはリスク(現在のポートフォリオで8.5%)です。「え、まさか…」という事態に陥らぬよう、資産を適切に運用していきたいと思っています。

 


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*1:記事を書いてた身としては、期待リターンで計算するしかやりようがないので仕方ないと思ってます。シミュレーションなんてあくまで机上の計算に過ぎず、それを全面的に採用してリタイアする方がリスク大でしょう。逆に資産が減った場合のシミュレーションも本当は頭に入れとかないといけない

2011〜2020年2月までのトータルリターン推移を眺める

 新型コロナウイルスの影響で相場が乱高下して落ち着かない相場です。とはいえ、長期のインデックス投資家としてはドンと構えていたいところです。

 

 ここ数日で相場が急回復しているのを見て、間違っても「くそーやっぱり1月末に追加投資しとけばよかった」とか思ってません。ぜんぜん思ってません。

 

 さて僕は2011年からSBI証券をメインにインデックス投資しています。相場が荒れた時に、長期のトータルリターンを眺めて心を落ち着けているのですが、ちょっと気が向いたのでグラフ化してみました。

 

 これを見ると、市場に留まり続ける勇気が湧いてきます。

 

大きく下げたのは2年だけ

 下図は2011年から2020年2月までの投資信託によるトータルリターンを、金額(棒グラフ)と率(折れ線グラフ)の2軸でグラフ化したものです。

 

 購入した投資信託は、当初は先進国株・新興国株・国内株のインデックス投信がほぼ1:1:1で、2015年くらいから先進国株6、国内株4くらいにしてると思います。たぶん。

 

 まあざっくり株式のインデックス投信を買ってた場合くらいに思ってください。

 

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 大きく負けた年は2011年、2018年の2回だけです。とはいえ2011年は投資総額が小さく、実際には2018年の1回だけと言ってもいいでしょう。

 

 2015年にはチャイナ・ショックがあり、夏以降にレクサス1台分くらい吹っ飛んだイメージがあるんですが、ほぼプラマイゼロで着地してますね。投資を始めてから最初に大きく下げたので、強く印象に残ってるんでしょう。うーん、記憶って本当にいい加減だな。

 

 今後、市場がどのように変わっていくかはわかりません。ただ、上記のグラフを見ていると、市場に留まり続けることが最良の選択肢のように思えます。ということで、今後も引き続きバイ&ホールド戦略を続けていきます。*1

 

 


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*1:たかだか10年で、しかもリーマンも経験してないのに投資戦略の是非を語るなという声もあろうかと思います。とはいえ、「ウォール街のランダム・ウォーカー」等を読んだりしていると、やっぱりインデックス投資を長期に持ち続けるのが最も容易で確実にリターンを得られるのかなと考えています。

はじめてのしんこく(住民税の申告不要制度を使ってみる)

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 そう、これは国から金を奪い返す唯一のチャンスっ……!(カイジ風に)

 

 昨年退職したこともあり、今回の確定申告は「がっつり税金を取り返す」がテーマです。源泉徴収票や健保の任意継続の納付証明書、その他もろもろをかき集めて申告書類を作成しました。

 

 昨年末に税務署に行き、ID/パスワード方式で申請できるよう手続き済みです。なのでさっさと確定申告は終わらせました。

 

 還付予定金額は過去最高の53万5784円

 

 この金額を見て「いーなー」と思ったアナタ、それは勘違いです。7月末に退職した関係で、在職中に払いすぎていた税金が戻ってくるだけの話です…。

 

国 「おうおう、お前稼いどるんやろ? ならこんくらい払えるやろ」(と給与から天引する)

ぼく「ひいい、7月末で会社辞めたんですー、お金ありませーん」

国 「あ?  んじゃ書類書いて出せや。そしたら返してやるわ」

 

 というのが上の金額になります。金利もつかないしさっさと返せやコラ。

 

 ちなみに還付金は来年度の住民税と健康保険に全額ダンクシュート(没シュート)される予定です。とても つらい

 

住民税の申告不要制度で9500円取り戻す

 さて今年は「住民税の申告不要制度」を初めて使ってみることにしました。目的は、ETFの配当金の節税です。

 

 結果から言うと、配当金約19万円にかかる税率を20%→15%に引き下げ、5%分=9500円ほど節税できそうです。また、来年度は国民健康保険に切り替える予定なのですが、課税所得が配当金分(19万円)下がるため、多少安く済むかもしれません。

 

 細かいロジックは下記記事などを見てください。

 

配当金もらったら節税を 所得税と住民税で使い分け|マネー研究所|NIKKEI STYLE

 

 この申告不要制度を使うには、

  1. 配当を総合課税で確定申告する
  2. 役所で住民税の申告不要制度に必要な書類を出す

 といった手順が必要です。

 

 確定申告については、この時期さまざま書籍も出てますし確定申告サイトの説明を見ながらやればそれほど難しくありません。

 

 一方で、住民税の申告不要制度については情報が少なく、自治体によってルールも異なるようです。

 

 僕の住んでいる自治体では、

  • 都民税・市民税申請書
  • 同付表(実質これが申告不要の申請書になる)
  • 確定申告書のコピー

などが必要となっていました。

 

 面食らったのが、「都民税・市民税申請書」。確定申告書と同様に、控除の数字をすべて埋めた上で医療費控除の明細も出せとありました。めっちゃ手間です…。

 

 数字をほぼ埋めて、これでいいのかと役所に出向いて聞いて、ここはこうですね、これは…確認しますねとやり取りを経て、最後に「この数字、確定申告書にもあるんだから簡素化できないんですか?」と聞いてみました。

 

 「申告不要制度を使うだけなら、氏名や連絡先、マイナンバーの項目だけ埋めればOKで、控除の数字などは不要です」

 

 

 早く言ってよ…  _:(´ཀ`」 ∠):_

 

 

 つまりこういうことです。

 

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※サンプルとして東京都八王子市の都税・市民税申告書を使いました。僕の住んでいる自治体は多少フォーマットが異なります

 

 今日の苦労は来年のためにあったんだ!と自分をごまかしつつこの記事を書いています。 

 

 さて、僕のリスク資産の大半は配当金のない投資信託ですが、セミリタイアしたため配当金での生活に魅力を感じています。今後、ETFなど「配当金ありの資産」へシフトさせた場合は節税額がより大きくなりますので、この申告不要制度の活用が必須になります。

 

 なお、配当控除が使えるのは国内株や国内株のETFのみで、外国株や外国株のETFには使えません。ただし住民税の申告不要制度は使えるので、確定申告により節税できるはずです。今後、外国株や同ETF保有した際には税率等を精査しようと思います。

 

 【追記】

 ひとり配当金生活のさいもんさんに、Twitterでいろいろ教えていただきました。

 

 本来なら住民税申告書の提出自体が不要と思われますが、現場のミスを防ぐために独自ルールが運用されているようですね。

 


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