3月に購入したBMW X1、ナビがついていません。
不便なのでAliexpressでAndroidナビを購入、DIYで取り付けました。
取り付け後に細かく動作確認したところ、どうやってもSIMを認識しません。
セラーとチャットでやり取りし、設定を見直してみたり他社SIMに変えてもダメ。
SIMスロットはAndroidナビ本体ではなく、ケーブルに付属する珍しいタイプだったのでケーブル不良を疑い、セラーと交渉してケーブルのみ送ってもらうもダメ。
セラーは「Wifiでつなげばいいよ!」とか「日本のSIMは特殊だから」とか、ピントの外れた回答しか送ってきません。
よし、ならば戦争だ
ということで、Open Dispute(紛争)をAliexpressに申し立てて返金を要求することにしました。
結論から言えば、当初は20%の返金提示だったのものを、何度かやり取りして45%返金を勝ち取りました。
セラーとのチャットでは埒明かず
こちらは製品がまともに動くと思って購入してますので、当初は設定を疑いました。
マニュアルのない製品なので、設定は試行錯誤の連続です。
Androidの設定も独自の作り込みが施されていて、逐一試していきました。
けれど、どうやってもSIMを認識しないんですよね。
通常はSIMを挿せば、APN設定してなくてもアンテナピクトが立つはずなんですよ。
なのに電波を掴む気配すらない。
マニュアルでキャリアを指定すればいけるかも?と試すも接続できず。
なので、写真付きで「これこれこう設定してみたけどダメだ」とセラーにチャットでメッセージを送りました。英語めんどくせえ。
それに対するセラーの回答は、正直要領を得ませんでした。
セラー「対応バンドはこれこれだ。SIMを変えてみろ」
自分 「対応バンドは確認済みだ。3キャリア試したけどダメだ」
セラー「おかしいなー、Wifiで繋げばいいんじゃね?」
自分 「(ふざけんな)使いにくいから4Gでつなぎたいんだよ」
セラー「Wifiドングルあげるよ」
自分 「いらね。ケーブル不良かもしれないから代替ケーブル送って」
セラー「わかった」
(1週間ほど待ってケーブル到着)
自分 「差し替えて試したけどダメだぞ」
セラー「何があった?」
自分 「お前なあ、チャット履歴読めよ。代替ケーブルもダメだったんだよ」
セラー「いやー日本のSIMって特殊だから。Wifi使いなよ」
自分 「ふざけんな前回送ってきた対応バンドの情報は何だよ!」
セラー「あれは一般的な話で」
自分 「製品情報に偽りありってことかい?」
セラー「そういうことじゃないけど、こんなケースなかったんだよ」
自分 「4Gでつながらないなら仕方ない、Open Disputeするよ」
とまあ、こんなやり取りを20日ほど続けて、Open Disputeしました。
最初は9割返金を要求、提示は2割
AliexpressのOpen Disputeに関する情報をざっと集めましたが、大半は「製品が届かない」ことによるもの。残りが「不良品」「壊れていた」で、僕のように「一部の機能が使えない」ことによる苦情申し立ての情報はありませんでした。
また、返金を要求する際のパターンは下記2つのようです。
- 返品して返金 … 100%近く返金を受けられる可能性あり
- 返品せずに返金 … 全額返金は難しい 20%前後が相場
とはいえ、返品の際の運送料金はこちらが持つことになるうえ、先方にきちんと届いた上で返金処理となるので時間もかかります。悪質なセラーだと、品物が届いてないよ?とシラを切って逃げようとする可能性もありそう。
なので、返品せずに返金する、が一般的な処理になるようです。Aliexpressも、OpenDisputeの画面では「返品しない」を勧めてました。
Open Disputeの手続きを進める際には、トラブルの詳細を1000文字以内で完結にまとめ、証拠画像を提出します。
証拠画像は写真3枚+動画。Aliexpressは動画を推奨しています。
- セラーとのやり取りに使った写真3枚(SIMを差し込む様子、アンテナピクトが立たない、設定画面の流れの3枚)
- SIMを認識しない様子の動画(SIMを認識せず、設定に入ってもダメな様子。さらに、そのSIMが生きてることを証明するため、モバイルルーターに差し替えて認識する様子)
iPhoneで撮った動画はサイズがでかいので、アプリで小さくしてMacに転送、ブラウザでアップロードしました。
Aliexpressの事務局からの返信は早く、翌日にはメッセージが入っていました。
結果、裁定(Judgement)は「Valid」で、こちらのクレームが認められました。
ただし、Aliexpressが提示した返金額は製品価格(65,000円ほど)の20%(13,251円)と、かなり少ない金額です。なお、こちらは当初は60,000円と高めのRefundを設定しました。
示された金額を見て、まあ、これでもいいかな…と思ったものの、これまでのやり取りにかけた時間や手間を考えると見合わないなと考え直して、この提案を拒否(Reject)しました。
2割返金を拒否、最終的に45%返金へ
Rejectすると、新たな提案(Proposal)を要求されます。
なので、「私の主張を受け入れてくれてありがとう。けどちょっと金額が少ないよ」と、当初の60,000円を30,000円に下方修正。
すると3日後に「19,877円でどう?」とAliexpressから提案がありました。製品価格の30%に相当する金額です。
うーん どうしようかな
でも買い替え考えると2万じゃ少ないな…
と考え、再びReject。「再提案ありがとう。でも買い替え考えると足りない。全額とは言わないから半額くらいはほしいよ」とProposalを投げました。
そして気がついたら(翌日だったかな?)、メールが着信。「紛争が解決しました」と表示されています。
結果、30,000円の返金という主張が通り、(購入時に使った)Paypalを通じてクレカに返金されるとありました。途中、セラーからの主張はありませんでした。
こうして45%の返金を勝ち取りました。
思ったよりもスムーズに返金に至ったのは、
- 購入直後からセラーと不具合についてやり取りした(記録に残した)
- 仕様を確認し、SIMに技術的な問題がないことを確認した
- セラーが提示する対策をすべて実行した(でもダメだった)
- こちらもトラブル解決に最大限の努力を払った
- 最終的にセラー側が技術的な不具合を解決できなかった(で、逃げようとした)
というように、こちらが最大限の努力を払ったが解決できず、トラブルの原因はセラーにあるとの証拠を残したからでしょう。
また、僕がAndroidの設定に関する知識を有し、国内の4キャリア(ドコモ・au・SB・楽天)全部のSIMを保有する変態であったため、セラーが言い逃れられなかったのも大きかったと思われます*1。
もし当初提示した60,000円のRefundを主張し続けていたら、もう少し多めに返金されたかもしれません。とはいえ、ゴネ得を狙うような卑劣な人間にはなりたくないので、このへんで手打ちにできてよかったと思っています。
戻ってきた資金は、将来のナビ買い替えの資金にします。
現在は円安が進んでAliexpressの価格が値上がりしていること、また、近い将来に製品のアップデートが来るでしょうから、少し待ってからにしようと思います。
あーでも、コネクタの仕様が合わなかったら配線引き直しか〜。それだけはやりたくないな〜(泣)
【ブログ村に参加しています。よろしければ応援お願いいたします】
↓ ↓ ↓ ↓