さんざん迷ったけれど、とある仕事の依頼をお断りしました。
仕事内容はさほど難しいものではなかったし、むしろ得意分野の範疇なので実働時間を考えれば割のいい仕事と言えるかもしれません。けれど、気がついたら断る口実ばかり考えていたので、これは受けると後悔するなと思って断りの電話を入れました。
リタイアした当初は、適度に仕事をこなしつつ自分の時間を満喫する、いわゆるセミリタイアを志向していました。なので失業給付を受給し終えたら働きますよと周囲に公言して辞めて、実際に何度か声をかけてもらったのだけれど、結局受けたのは1件だけ。やってみると、「仕事を適度にこなす」のはけっこう難しいものです。
僕の仕事は頭脳労働に類するもので、セットアップに時間がかかる上、必要に応じて知識を仕込んだり人脈を作り上げたり、適宜アップデートしないと使い物になりません。なので、継続性のない単発に近い案件は、感覚的には「持ち出し」が大きくなるのです。
今回、それが容易にストレスに変換されていくと分かりました。これは、自分の仕事のスタイルが「準備120%、アウトプット30%」のように事前準備段階で穴を潰して、短期集中で仕上げるタイプだからかもしれません。
摩擦力は摩擦係数と垂直抗力の2つのファクターで決まりますが、摩擦係数は静止しているときが最も高く、動き出すと小さくなります(静止摩擦係数>動摩擦係数)。これと同じように、仕事は常に一定のペースで動かすのが最も楽で、いったん止めると再開にはかなりの労力が必要になるようです。なので、本当にセミリタイアを志向するなら、失業給付金の満額受給は捨てて、辞めた直後から動き出した方がトータルで楽なんだろうと思っています。
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