早期リタイア3年生+n

早期リタイア3年生(+n)

ギリ40代でリタイアした元会社員。今は限りなく無職にちかいフリーライター。投資も少し。

セミリタイア資金、いくら必要? 投資よりも大事な3つの行動

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 こうした見出しのブログ記事って多いですよねー(棒)。SEO対策で似たような記事ばっかり量産されてますが、どうにかならんもんでしょうか。*1

 

 それはともかく、セミリタイアにはいくら資産が必要で、どうやって貯めるか。これを知りたくて検索しまくっている人は多いと推察します。仮に50歳で年間400万円を生活費として使っているなら65歳までに6000万円必要で、後はもらえる年金額と寿命との兼ね合いもありますが、90歳まで3000万円くらい必要でしょうーーと雑に試算すると1億円あればなんとかなりそうな気がします。*2

 

 実際はなかなか難度が高いので「投資で増やそう」となるわけですが、投資は投資で難しい。結論としては「稼いで貯めて、使いすぎず、余った資産があれば運用に回す」という行動を地味に続けるしかないんじゃないかなーと思っています。それをブログっぽくまとめると下記のようになります。

 

  

まずは人的資本を使い倒そう

 投資をあまり重視していないのは、資産そのものが少ないとたいして増えないから。

 

 例えば、まず1000万円つくって、それ以降年間120万円を積み立てていくとしても、1億円つくるには年率5.3%で25年かかります。インデックス投資で年率5%を安定的に出していくのは、個人的にはけっこうハードル高めと感じますし、25年の間にいろんなライフイベント(結婚とか子育てとか)があって投資に回せる金額が捻出しづらくなる時期もたぶんあります。

 

 メインエンジンはやっぱり人的資本なんですよ。若いうちに稼げるだけ稼いで、余力があったら投資するくらいでちょうどいい。最初っから投資でリタイアしたい、なんて言ってると仕事に身が入らなくなって、ポジションも給与も上がらずリタイアが遠のきます。

 

 人的資本を使い倒すこと、つまり目の前の仕事に集中することが、リタイアを目指す上で最も大事な行動だと、リタイアした今もそう思っています。

 

四の五の言わずに家計簿をつけよう

 リタイアする上での必要条件は、支出の把握です。具体的には、「家計簿をつける」こと。可視化しないと対策は打てないですからね。まずは現状把握が大事で、節約はその後です。

 

 僕はWindowsアプリの「家計簿ひかる」を使っています。機能的には、マネーフォワードなど最近のサービスと比べると時代遅れ感もあるのですが、かれこれ20年近く使い続けているので、蓄積したデータを捨てられないんですよ。

 

 家計簿は細かくつけると手間なので、「食費」「日用品」「教育費」などの大項目でおおざっぱに管理し、「お米」「パン」などの品目はつけません。全体の傾向が見えれば十分です。その上で、固定費がアップしていないかどうかを1年単位で把握し、上昇傾向にあるものを削減するようにしています。予算を立てるまではしていません。あまり厳密にやろうとすると、家族の不興を買いますので。

 

「そろそろ◯◯しようかな」が危ない

 

 最後に、生活レベルを上げすぎないこと。収入が増えてくると誘惑が増えます。「30代になったらワンランク上の服を」とか、「子供が生まれたから少し大きな車に」など、何かと理由をつけてお金を使おうとします。というか使った。使ってみる経験も大事ですが、一度レベルを上げると下げるのって本当に難しいですよ。

 

 生活レベルを上げてしまうキーワードは、「そろそろ◯◯しようかな」。30代になったから、ボーナスが入ったから等々、漠然とした理由でお金を使ってしまいそうになります。そうした気持ちが浮かんできたときに、自分で「それがあったとして生活がどう変わるのか?」「まだ今あるもので間に合うのでは?」とツッコミを入れます。物欲はだいたい一過性なので、数日たてば薄れていくもの。そこを越えれば、なくてもよかったものに変わっていくものです。

 

 まあ、それでも気持ちが抑えられないときは、おとなしく買いましょう(笑)。それはきっと人生に必要なものです。

*1:で、最後に「いかがでしたか?」で終わる

*2:実際にはインフレとか年金支給額の引き下げとか、自分の意志ではコントロールできない様々なリスクファクターがあるので、どんなに頑張っても正確なシミュレーションはできないし、リスクを大きく見積もれば見積もるほどリタイアなんてできないという思いに囚われていきます。