早期リタイア3年生+n

早期リタイア3年生(+n)

ギリ40代でリタイアした元会社員。今は限りなく無職にちかいフリーライター。投資も少し。

リタイア生活は、エンジンを止めた飛行機で滑空するようなもの

 以前から、セミリタイア後の生活は飛行機でイメージしています。

 

・収入     =機体を上昇させるエンジンパワー(酷使するとブローする)

・支出と税金  =機体を下降させる重力。機体が重いと重力も強まる

・投資     =風の抵抗を受ける翼。普通は上昇するが気流が乱れると下降する

・年金     =古くなった機体だけが受けられる追い風

 

 現役時代は、若さを活かしたエンジンパワーで機体をガンガン上昇させていきます。独身時代は機体も軽く、結婚すると機体は重くなるけどエンジンパワーが増すので、さらに機体が上昇していきます。子供ができるとエンジンパワーを落とささざるを得なくなり、上昇力も頭打ちになりやすくなります。

 

f:id:shinnox:20190627122503j:plain

 僕の場合は、子供が少し大きくなった頃から投資を始めました。翼をさらに広げて追い風を受けようと考えたわけです。もちろんリスクもあって、気流が乱れて高度を落としたこともありましたが、いずれ回復してさらに上昇へとつなげられました。

 

 今は、ある一定の高度まで達したのでエンジンを止めようとしています。ここからはグライダーのように、寿命を迎えるまで滑空していきます。ある程度、翼を広げられる余力もあるので、ゆっくりと下降していけるでしょう。また、子供が独り立ちすれば機体が軽くなって、下降スピードも減速していきます。いずれ年金という追い風もやってくるので、地上にぶつからずに機体の寿命を迎えられると期待しています。

 

 どんなリタイア生活も、一定の高度まで機体を押し上げるエンジンパワー(収入)と、以降の下降速度を抑える工夫(節約)、世の中の風を受ける翼(投資)のバランスで成り立っています。エンジンパワーがなくても機体が軽くて性能の高い翼があれば十分飛べるし、さらに上昇していくこともできるでしょう。

 

 どんな航路をたどるかは人それぞれなので、エンジンと機体、翼のバランスも人それぞれ。自分は今後の翼として、手間のかからないインデックス投資を選択しました。emaxis slimシリーズに一定比率で分散投資していれば、日々やることはほとんどありません。より高性能な翼を求めていくのも悪くないけれど、メンテ不要で失速しにくい翼のほうが今の自分には合っています。

 

 一つだけ注意したいのは、どんな高性能な翼があっても、一定の高度まで上昇していなければ墜落のリスクがあるということ。だからエンジンが元気な間は、どんどん上昇していくとともに、不要な荷物を減らして機体を軽くしていくのが大事だと思います。大きな翼はたくさんの風を受けて機体を押し上げますが、下降気流に巻き込まれたときは落ちるスピードも早くなります。

 

 いずれにせよ、この機体で家族とともに、楽しい人生航路を飛んでいきたいなと思っています。ちょっとエンジンを回しすぎて疲れたし、飛行機よりは飛行船のようにふわふわと飛んでいけるとよい(笑)。