先日、保有投信の運用コストを整理してみました。その際に「保有している投信を売却して低コスト投信に乗り換えるのはお薦めしない」と書きました。理由は、乗り換えの際に発生する含み損益への課税。20%課税で投資原資が減り、それを運用コスト差で取り戻すのに10年単位の時間を要するためです。
乗り換えコストと取り戻すまでの期間の計算は手間がかかるので、Excelでシミュレーションしようかなと思っていたら、既に便利なツールを提供されている方がいらっしゃいました。アウターガイさんが公開している「乗り換えコストチェッカー」です。
私が初期に買っていた「三井住友TAM-外国株式インデックスe」の信託報酬は0.54%、現時点での損益は104.81%となっています。これを「eMaxis Slim先進国株式インデックス」(信託報酬0.11772%以下)に乗り換えた場合、何年でモトが取れるか。
計算結果は…30年経過しても、評価金額・手取り金額ともに逆転しませんでした。そこそこ損益額が大きいため、コスト差を埋められない結果となりました(収益率5%とした場合)。
やはり乗り換えは損、ということですね。当面は、暴落時に高コスト投信の一部を売却して、同時にマイナスが出た低コスト銘柄を売却し損益通算で税金をゼロにするとともに、同時に売却銘柄を買い直す(あるいはリバランスする)のがよさそうです。
今回、アウターガイさんの公開しているアセットツールをいくつか試してみました。いずれも素晴らしく、これから活用させていただきたいと思います。Excelで計算式を組むとミスりやすい自分にとっては非常に助かります(笑)。