携帯電話の普及で、固定電話を使う機会はめっきり減りました。他方で、子供の学校の連絡や、銀行ほか各種手続きの際には、固定電話の番号があったほうが楽です。
一方で、固定電話の維持費は小さくありません。以前はauひかりの「au光でんわ」(月500円)を契約していましたが、数年前に解約してしまいました。その代わりに、050番号のIP電話を契約して固定電話として使い始めました。
メリットは2つあります。まず、料金面では基本料がゼロ円、通話料はこれまでの固定電話とほとんど変わりません。さらに、無料でナンバーディスプレイがついてくる。これは地味に大きいメリットです。通常、固定電話のナンバーディスプレイは月額400円ほどです。基本料と合わせると900円/月が維持コストとしてかかってくるわけで、これがゼロにできるというのは大きいでしょう。
デメリットは、110や119などの特殊番号や、一部の0120への通話がNGであること。ただしこれについては、めったに使わないことと、携帯電話で十分にカバーできるため問題になりません。
他方で、固定電話機で050番号を使うには、間にATA(アナログテレホンアダプタ)と呼ぶ装置をかませて設定する必要があります。設定の手間が少々かかりますが、さほど難しくはありません。コストは5000円ほどなので、半年かからずに回収できます。余ったスマホがあれば、それを固定電話専用に割り当てるのもアリでしょう。
私は「My 050」を利用中
050番号を発行してくれるIP電話サービスは多々あります。有名どころといえば、NTTコミュニケーションズの「050plus」(月324円)あたりですが、基本料無料のサービスもいくつか存在します。
代表的なサービスは、楽天コミュニケーションズが提供する「SMARTalk」、ブラステルの「My 050」あたりでしょう。SMARTalkは、通話料金が30秒8円(固定・携帯とも)と割高ですので使いません。My 050は固定電話への発呼は3分(180秒)8円と割安です。携帯電話への発呼は19.44円/分となっています。*1
これらのサービスは基本的にスマホから、専用アプリ経由で使います。なので前述したように、固定電話機を使いたいという場合はATAを間にかませる必要があります。ネットで調べれば設定方法が詳しく書かれています(気が向いたら詳細を別記事に書き起こします)。
私はブラステルのMy 050を2回線契約し、うち1回線を固定電話用に割り当てています。ブラステルのMy 050は、事前にチャージしたクレジットを通話のたびに消費していく仕組みですが、残高が不足したら自動的にクレジットカードからリチャージできます。なのでほとんど手間はかかりません。
唯一の不満は、通話の際に
「〇〇分ご利用できます。ブラステルのご利用ありがとうございます。このまましばらくお待ちください」
というアナウンスが必ず流れる点でしょうか。もともと格安国際電話サービスとして始まった経緯から、こうしたアナウンスが実装されたのだと推察しています。慣れちゃえばどうということはないですが。なお、このアナウンスは「****##」と入力すればスキップできるそうです。
*1:以前はAICOMの「050call」もありましたが、2018年に新規受付を停止。月額基本料がかかるサービスへと移行したようです