ロシアのウクライナ侵攻で世界情勢が一気にキナ臭くなってきました。
これを受けて株価も低迷しており、S&P500は下落を続けています。
政治的な論争は専門家に委ね、ここでは「戦争が投資に与える影響」について記しておきたいと思います。いわば自分の不安に対するメモ書きです。
投資コミュニティサイトのSeekingAlpha*1に寄せられたレポートによれば、S&P500は武力紛争(世界規模、小規模を問わず)が発生した3カ月間は平均6.5%のマイナスとなりましたが、12カ月後は約13%のプラスになったとされています。
・戦争が市場経済に与える影響は3カ月程度の極めて短期的なもの
・12カ月後にはプラスに転じる
・より影響が大きいのはインフレや金利政策
つまり、長期的にはインデックスに与える影響は小さく、戦争を理由に投資資金を引き上げるのは愚策というわけです。
詳細は元記事「How The Market Reacts To War」参照してください。
(日本語訳を詳細に記すのは、著作権における記事の引用ルールを逸脱すると考えています。ですので、これ以上の情報を参照したい方は上記URLで原文を読むことをお勧めします)
さて現在、S&P500は4225.50で、年初の4800あたりから11%ほど下落しています。とはいえ、1月下旬の下落はインフレによるFRBの金利引き締め前倒し報道等、金利政策の影響でありウクライナとはあまり関係ありません。
ウクライナ情勢の影響が出始めた2月上旬(S&P500=4500前後)を起点とすると、現在の下落率は6%程度。戦争の起点をどこに置くかにもよりますが、前述の記事にある6.5%という数字を参考にすると、下がっても4000前後で底打ちしそうに思えます(希望的観測)。
今後はロシアからの天然ガスや石油等の輸出に影響が出ることにより、エネルギー価格が上昇、インフレにつながり金利引き締めをさらに強化、という流れで短期的に株価が下落するのでしょう。米国民主党が脱炭素をいったん棚上げして、シェールオイルやLNG増産に舵を切れば多少状況が改善しそうな気もしますが。
ともあれ、長期投資において戦争の影響はあまり考慮せず、強いて言うなら「買い」のターンであるという情報が得られたのは、投資を続けていく上で心の支えになります。しばらくは毎日買付で少しずつリスク資産を積み上げていく所存です。
最後に、ウクライナ情勢を理解する上で参考になった書籍を紹介しておきます*2。
スラブ民族の統一とかいうお題目ではなく、ウクライナが世界有数の軍需産業国家であり、ロシアにとって戦略的に手放せない兵器廠である点が詳しく解説されています。*3
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