早期リタイア3年生+n

早期リタイア3年生(+n)

ギリ40代でリタイアした元会社員。今は限りなく無職にちかいフリーライター。投資も少し。

親兄弟に「仕事辞めたよ」と伝えた時の心境と反応

 僕は仕事を辞めることについて、親兄弟に一切相談しませんでした。理由は簡単で、誰もセミリタイアの経験がないからです。自分の中に情報がないわけだから、適切なアドバイスができるはずもなく。せいぜい「生活はどうするの」「転職は大変だよ」と言われるのが関の山です。

 


 なので退職届を出した後に、事後報告で「実は先日仕事辞めた」と伝えました。最初に伝えたのは母(父は他界している)で、「えっ、そうなの?」「もう辞めちゃったの?」「生活は大丈夫なの?」と聞かれ、まあ大丈夫だよと答えると「…じゃあ仕方ないね」と、あっさり会話終了です。

 


 そして、「ずっと一緒だと◯◯ちゃん(妻)が息苦しいだろうから、外に出る時間を作りなさい」といった現実的なアドバイスをいただきました。このあたりは、妻側としての経験なんでしょう。ありがたく頂戴して心しています。その後は、暇な人間ができてラッキー、と思っているのか、たまに庭木の手入れやスマホの設定などで呼び出されます(笑)。

 


 それから半月後くらいに、用事で弟宅に行きました。子供の年が近いので、よく行き来させてもらっています。最初は別の話をしていたけれど、やっぱり言っておかないとな…と思って「実は仕事辞めた」と切り出しました。

 


 弟が「ええっ、そうなn」と言いかけたところにかぶせるように、横で勉強していた姪っ子が「ええええ!これからどうするの?生活は大丈夫なの??」と2倍の音量で聞いてきたので大笑いしました。母と同じように事情を簡単に説明して、へえ、そうなんだー、よく決断したねー、でおしまい。もともと兄弟の中でも異端児的な生き方をしてきたので、こいつならやりかねん、と思われてたのかもしれません

 


 兄にはなかなか合う機会がなく、先日たまたま実家に言ったときに偶然会えました。「辞めたんだ」と言うと、「母から聞いたよ」との一言。まあ頑張れ、的なコメントもいただいて会話が終了しました。事前に母からだいたいの事情を聞いていたので、もう驚くほどのことでもなかったようです。

 


 ということで、親兄弟への説明はあっさりと終わりました。思った以上にあれこれ言われなかったのは、相談ではなくて報告だったからでしょう。そういや兄は何度か知らない間に転職しています。それぞれがどんな生き方をしようと自由で、必要以上に干渉しないという考えがベースにあったのかもしれません。

 


 母への報告の前に、父の仏壇に手を合わせました。「辞めたよ」と遺影に話しかけると、「そうか、辞めたか。お前の人生だし、好きなように生きろ」と言ってくれたような気がしました。